墓石加工の種類
墓石加工の種類をご紹介します。素晴らしい庵治石・国産石材に、より高度な加工を施し仕上げます。失われつつある職人の技を堅持し、お客様からの無理難題をお待ちしております。
心を込めた職人の加工技術
宝塔加工
画像は、建立から少し時間の経った宝塔の下、請花、反花部分です。通常の形とは少し違う物で、ハンドポリッシャーが使える部分があまりありません。また、尖った部分は少し削り過ぎるとすぐに形が変わってしまう為、大変難しい作業でした。ここでは棒状砥石とリューターを使用しました。
額縁加工
額縁加工は、機械磨きの平面を一段下げて掘り込む為、手磨き部分と機械磨きの部分の差がはっきりでます。画像では、わざと外の景色を写しこんで手磨きの部分の平坦度、艶の様子が分かる様にしてみました。一段下げた部分も、ある程度機械研磨で削り込みますが、それにも限界があり、残った部分の手磨きとの段差が艶の歪みとなって見えてしまいます。
銀杏面加工
この加工は木工に多く見られます。石塔にもあまり多くはないですが見られるようになりました。銀杏面もよく見ると二つのタイプがあるようです。一つは角だけ少し丸めて段を付けただけのもの。もう一つは角からRを綺麗に削り込み円柱のようにしたもの。後者は角の部分が、制作すのも研磨するのも難易度が高いです。
蓮華加工
二枚花上蓮華加工の画像です。花びらは比較的ハンドポリッシャーが当たるのですが、花びらと花びらの接点部分は際立って磨くのが難しく、艶も出にくい場所です。花びらの間に小さなパーツがありますが、その部分は棒状砥石やリューターを使用して丁寧に磨き上げます。
亀腹加工
段付き亀腹加工の画像です。亀腹部分が独特な曲線を描いているため、その形を変えることなく、また歪みも少なく均一に艶を出すのは難しく、カスレが残りやすい加工部分です。段の部分も平面を機械磨きのように磨くのは難しく、特に突き当たりの隅の部分は直角もでにくいし、砥石の当たりにくい部分です。画像では特に段の部分を注意してご覧下さい。
反花加工
反花加工は、一番外の平の部分から立ち上がる面の角、この部分が一番のポイントだと思います。この部分の加工があまいと全体がだらしなく見え又、鋭く角を決めてしまうと非常に磨きにくくなってしまいます。また、玉の部分と花びらとの接点も磨きにくいところです。くっきりと筋が付くように磨くのがポイントです。どれも形を崩さないように磨くのは難しい作業です。
香炉
香炉の加工にはたくさんの曲面があり、職人の腕の見せ所ですが、意外にも平面の方が難しい場合があります。平面と平面の接点などは、なかなかきっちりと決めるのは難しく、道具自体の角が丸くなっているといくら頑張っても接点は決まりません。角が綺麗に磨けていると大変すっきり見えます。
すじ蓮華
通常の蓮華の花びらと違い、一枚の花びらに数本の筋があります。この筋が花びらの先端に向かって集まっているのですが、そこをきっちり磨くのは大変根気と集中力がいる作業です。下記「研磨技術」の「手磨き加工」のコーナーに詳細画像がありますが、通常の研磨機では磨けない部分がたくさんありましたので、棒状砥石やリューターを駆使して磨きました。(当社では実際の加工に入る前、1/4カットモデルを作って練習をした後、本番にかかりました。)
研磨技術
機械研磨加工
弊社では通常機械研磨加工では、最終艶仕上げはバフを使用しています。機械研磨の工程においては大事な役割があり、切削工程においてどうしても見つけることのできなかった傷、カサネの発見があります。弊社ではこの点も大変重視しています。
機械研磨加工
花立ての二重口や蓮華加工には、棒状の砥石やリューターを使用して隅々まで丁寧に艶を出しています。平面はあくまで平らに、曲面は形を崩すことなく・・・が、弊社のモットーです。
棒状砥石による手磨き加工の様子
庵治石という最高級の石材にふさわしい、最高品質の加工を目指しております。全ての人に喜んでいただける、全ての方にご満足いただける加工精度をモットーに、日々仕事に打ち込んでおります。
ぜひ一度、工場へ見学にいらしてください。 工場の詳細はこちら >>